こんにちは、福島出張も残り一週間を切ったタイチです。同居する上司は毎日ビールを3−4本飲んでいます。休みの日は朝一からプシュッ!お酒に弱い私からすると不思議で仕方ありません。
さて、今回のテーマは【お酒のメリット・デメリット】です。
個人的にはお酒に良い思い出がない私ですが、社会人ともなると歓送迎会や冠婚葬祭などお酒がないと盛り上がりに欠ける場面も多くなってきます。
「酒は百薬の長」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、実際はどうなのかまとめてみました。令和の時代にお酒とどう付き合っていくのか、今一度考えてみませんか?
こんな人に読んでほしい!
↳毎日お酒を飲んでいてやめられない
↳お酒が苦手で飲む人の気持ちがわからない
↳これから成人するので、お酒について知りたい
成人人口とお酒消費量の推移

実はお酒の消費量はピーク時の1990年代から比べると2割程度減っています。
2007年くらいからはほぼ横ばいとなっており、これは成人人口に占める60歳以上の割合と関係していると思われます。
飲酒習慣のある人の割合は30歳代から大幅に増加し、70歳以上では減少する傾向があり、成人人口は減っていないが、人口構成の変化が酒類の消費に大きな影響を与えていると考えられます。
たしかに会社の人を思い浮かべると、40−50代が一番飲む量が多く、60代を超えると少なくなっていくように思います。20−30代では飲めない人、飲んでも少量の人が半分くらいいるのではないでしょうか。
お酒のデメリット
アルコールで脳が縮む
お酒を頻繁に飲む人の脳を調べると、あまり飲まない人に比べ、年齢以上に萎縮している傾向があるそうです。
加齢とともに脳は萎縮していきますが、アルコールが加わると進行がかなり進むと考えられています。
同じ年代でお酒を『飲む人』と『飲まない人』の脳を比べると、飲む人の方が10~20%ほど萎縮しているようです。
太りやすくなる
お酒にはカロリー以外にも糖質を含んでいるものが多いです。特にビールや日本酒などは多く含まれています。
糖質は脂肪のもとになりますので、当然太る原因になります。
またアルコールには食欲増進作用があるため、食べ過ぎによる肥満にも注意しなければなりません。
肌が荒れる
体がアルコールを分解する時にはビタミンやミネラル成分などを使います。
それらの栄養素が奪われるため肌荒れを起しやすくなると言われています。
アルコール摂取過多により睡眠の質を下げてしまうこともあるので、肌が荒れやすくなります。
筋肉が減る
アルコールを分解する為に働く肝臓ですが、筋トレなどで疲れた筋肉を修復するために働いているのも肝臓です。
アルコール分解で肝臓を使いすぎると、筋肉のために働く肝臓が疲弊して思うように機能しなくなります。
疲れやすくなる
寝る前にアルコール飲料を飲むと「よく眠れる」という人がいます。
確かにアルコールを飲むと眠くなります。
しかし、「飲酒して寝入っても、時間がたつと眠りが浅くなって、早朝覚醒が起こりやすくなる」のです。これはタバコにも同じことが言え、いびきや歯ぎしりなどの原因にもつながります。
お酒を飲むことによるメリット
適量のお酒は体に良い?
毎日適量飲酒する人は、全く飲まない人や時々飲む人に比べて、心筋梗塞などの冠動脈疾患による死亡率が低い傾向にあります。
少量のアルコールを摂取すれば心臓病の危険性が下がるとする研究結果も複数あります。
お酒が持つ「リラックス効果」
お酒を飲むと気分がよくなるのは、アルコールが「理性の座」ともいわれる大脳新皮質の働きを鈍くするからです。
それによって、感情や衝動、食欲、性欲などの本能的な部分の働きが活発になり、気持ちが高揚し、元気も出てきます。
また、ワインやウイスキーなどの香りにはリラックス効果があり、ビールの原料・ホップの香りには気分を落ち着かせるなどのアロマ効果があり、ストレスを解消してくれます。
生活を豊かにしてくれる
日本でも古くから「酒は百薬の長」といわれてきたように、お酒を讃える言葉は世界中に数多く存在します。
日本には、四季折々の自然を愛でてお酒を飲む、という伝統があります。
花見、月見、雪見酒…などです。
お酒は、私たちの人生を豊かで味わい深いものにしてきました。
コミュニケーションツール
お酒には、人間関係を円滑にするコミュニケーションツールとしての一面もあります。
企業社会においても、歓迎会、送別会、接待など多くの場面で必要不可欠なものとなっています。
お酒の席は無礼講とよく言いますが、大切な取引や接待などもお酒の力を借りて成し遂げられてきたと言えるでしょう。
「酒は百薬の長」って本当?
お酒のメリットでも上げたように、心疾患や脳梗塞などの病気については【適量のお酒を飲むと死亡率が下がる】とされており、その傾向は「Jカーブ効果」と呼ばれています。

しかし、最新の研究ではこの「Jカーブ効果」がおかしいのではないかと指摘されはじめています。
具体的には、『全く飲まない人の死亡リスクがこんな高くはならないのではないか』という指摘です。
というのも、高血圧や脂質異常症、脳出血、乳がんなど、飲酒量が増えると少量であってもリスクが着実に上がる病気も多くあることが分かっています。
つまり、Jカーブ効果は全ての疾患に当てはまらず、病気によっては少量飲酒でも悪影響を受けるということです。
そんな中、医学雑誌Lancet(ランセット)誌に2018年4月に掲載された英ケンブリッジ大学などの研究(Lancet. 2018;391(10129):1513-1523.)に衝撃の結論が出されています。
健康への悪影響を最小化するなら飲酒量はゼロがいい
Lancet誌は世界的にも権威のある医学雑誌の1つで、その影響はとても大きく、ニュースなどでも取り上げられています。
そのLancet誌が「虚血性心疾患(心筋梗塞など)については以前と変わらず、『少量飲酒で発症リスクが下がる』という結果が出ており、Jカーブが確認されている。しかし、飲酒量が増えればがん、結核など他の疾患のリスクは少量飲酒においても高まっていくので、心疾患などの予防効果が相殺される」と結論づけているのです。

グラフを見ると、緩やかではありますが、飲酒量に対してアルコール関連疾患のリスクが高くなってくることがわかります。
もちろん、1つの論文で結論を出すのはよくありません。しかし、「少量飲酒が体にいいとは言えなくなってきた」というのは事実です。
死亡リスクを高めない飲酒量は?
先程のグラフを見ると、緩やかなL字に近いもので、酒量レベル1(アルコール換算で10g)までの上がり方は緩やかです。
つまり、できることなら酒量はゼロの方が望ましいものの、日本酒半合、ワイン1杯程度までの飲酒であれば、リスクは“さほど”上昇しないということはいえます。
同じLancet誌に2018年4月に掲載されたケンブリッジ大学などの研究では、「死亡リスクを高めない飲酒量は、純アルコールに換算して週に100gが上限」という報告がなされています。
毎日飲酒するにしても、10〜15g程度であれば死亡リスクを“さほど”高めずにお酒を楽しめるといえるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私も一概にお酒は悪だとは思っていません。
メリットでも上げたように、「リラックス効果」「コミュニケーションツール」として大役を担い続けているのがお酒だと思っています。
しかし、コロナ禍で十分な運動ができず、在宅ワークでストレスが溜まっているからといって過度な飲酒を毎日のように続けていると、健康被害は必ず出てきます。
その影響は自分だけではないはずです。家族、友人、子供にも悪影響が及ぶでしょう。
「お酒の強要はパワハラだ!」と部下から言われるかもしれません。
自分自身がお酒に飲まれないように、程よく付き合っていく分には、人生を豊かにしてくれるでしょう。
少し飲酒の量を減らして、浮いたお金で、大切な人と少し贅沢なディナーなんていかがですか?



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